朝鮮半島 永世中立化宣言を全面的に支持します!

久々の投稿です!みなさま、いかがお過ごしでしょうか。更新できておらず、申し訳ございません。

今回の記事は、今年の3月1日に、韓国・ソウルのタプコル公園にて発表された【朝鮮半島永世中立化宣言】(全文は、下段に記載しております)を受けて、私たち三千里鐡道の支持表明文を掲載いたします。この支持表明文は3月中旬に『朝鮮半島の中立化を推進する人々』にすでにお送りしております。

ぜひ、ご一読くださいませ。(baek)

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【朝鮮半島永世中立化宣言を全面的に支持します!】

3月1日、ソウルのタプコル公園にて『朝鮮半島の中立化を推進する人々』(常任代表・イヒョンベ氏)」によって「朝鮮半島永世中立化宣言」を朗読する行事が開かれ、その宣言の中で「八千万民族の念願と意志を込めた朝鮮半島の永世中立化を世界万国に厳粛に宣言する」と明らかにされました。

貴団体は、朝鮮半島の恒久的な中立化を推進するためには、南北が互いの体制を認め合う「コリア国家連合」を成し遂げる必要があると主張されました。これはまさに2000年の「6・15南北共同宣言」で合意された、低い段階での連邦制であり、国家連合を志向するものであるので、我々もまたこのための具体的な作業に、南北両政府が積極的に行動するよう、強く訴えていくつもりです。

朝鮮半島の永世中立化とはすなわち、長きに渡り軍事的緊張状態に置かれてきた朝鮮半島に恒久的な平和体制を構築する道です。また、朝鮮半島永世中立化は東北アジア全域を包括する平和体制の構築を志向し、このための礎石を築く契機になるものです。これは、朝鮮半島に深く関わる米国・中国・ロシア・日本など周辺諸国にとっても互恵的な利益をもたらすということは、本宣言に謳われているところでもあります。

我々『三千里鐡道』は、貴団体が公表した「朝鮮半島永世中立化宣言」を全的に支持し歓迎します。

宣言が予見した朝鮮半島の明るい未来に関し、わが民族のみならず周辺諸国の民衆とも活発な討論を通じて、これを支持する世論が拡大することを願います。

また、朝鮮半島の恒久的な平和体制が構築されるよう、我々在日同胞も母国に暮らす皆様とともに進もうと思います。

2021年3月
『NPO法人三千里鐡道』理事長 都相太 拝

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以下、朝鮮半島永世中立化宣言の本文(日本語訳)になります。

【朝鮮半島の永世中立化宣言】

「わが民族の未来は我々が自ら決める」。ここに我らは、朝鮮半島の中立化を宣言する我ら『朝鮮半島の中立化を推進する人々』は8000万我が民族の念願と意志を込め、朝鮮半島の永世中立化を全世界に向け厳粛に宣言する。断言するが、「朝鮮半島の中立化」だけが70年の歳月にわたりこの地に持続した民族内部の葛藤と対立を清算し、強大国の利害関係に起因した戦争の脅威と恐怖から脱する道であり、北東アジアの共同繁栄と世界平和への礎石を築く道であると確信する。

我が民族は数千年間、この地で独自的で高度な文化を育み自主的な生活共同体として暮らしてきた。しかし前世紀に、帝国主義の強奪と覇権主義の抑圧の下で凄絶な逼迫と苦難を経験した。1945年の第2次世界大戦終戦により日本帝国主義の圧制からは脱したが、間もなく戦勝国間の利害衝突によって民族の分断と内戦を経験し、その傷跡と後遺症は今も同胞に致命的な苦痛を強いている。

だが、全世界が認めて注目しているように、我が民族はもはや、前世紀の恥辱にまみれた弱小民族ではない。今日、我々は経済的にも軍事的にも自立と自彊の道を力強く歩んでいる。特に「文化民族」の伝統を受け継ぎ、世界を先導する文化力量を誇示する創意的な民族であることを想起してほしい。今や我らは、国際社会の堂々たる一員として自他が認める自主的な民族である。これがまさに、「わが民族の未来は我々が自ら決める」という信念を世界市民の前に宣布する理由だ。

わが民族は南北間の国家連合を成し遂げ、統一の道に進む朝鮮半島の中立を恒久化するために、南北はまず相互体制の完全な認定を前提とする『コリア国家連合』(Confederation of Korean States)を形成しなければならない。この過程を通じて、我々は分断と戦争の傷をともに治癒し、和解と共存の道を模索しながら民族の宿願である統一国家の樹立に向け進まねばならない。これまで南北は異口同音に統一を叫んできたが、激しい対峙状況だけを繰り返してきた。

故に、朝鮮半島の中立化だけが統一を妨げる相互不信と軍事的対峙という障害を解消し、周辺強大国の利害追求がもたらした抑圧の軛を断ち切る唯一の道なのだ。統一を成そうとする究極的な理由が、他ならぬ朝鮮民族の共存と繁栄にあるのなら、統一への道で共存と繁栄を現実的にまず確保する方案が、まさに中立化なのである。

この中立化の道は、単に我が民族の生存のためだけではなく、米国、中国、ロシア、日本などを含む近隣諸国の共同利益にも合致する。中立化した『コリア国家連合』は、不安定な朝鮮半島情勢に起因する極度の対峙状況を解決し、国際社会の戦略的利益を画期的に増大させる第三の道を模索するだろう。その通路として「北東アジア自由経済地域」を運用し、ここで世界の国々が互恵的な国益を追求できるという真理を我々は共有したい。

特に米国と中国は、『コリア国家連合』の登場によって相互対決が克服された朝鮮半島において、紛争と葛藤が覇権的・理念的に熾烈さを増している両国間の対決構図を、平和的に解決していく一つの突破口を模索しなければならない。何よりも、莫大な軍事費用をかけて相手国に圧力をかけ、戦略的目標を達成しようとする冷戦時代の発想は、人道的でも平和的でも経済的でもなく、また可能でもないからだ。 

よって我々は、発想の転換を通じた朝鮮半島と北東アジアの恒久的な平和定着のために、関連諸国と全世界に向け以下の事項を厳粛に要求する。

大韓民国政府と朝鮮民主主義人民共和国政府に勧告する
朝鮮半島に存在する二つの国家は、民族問題の自主的解決に向けた対話の場へ虚心坦懐に臨まねばならない。自主性はすべての生命にとって至高至善の価値だ。民族の自主のために、両国首脳はただちに会同し、両国が同時に中立化の意志を宣布して、自主的な中立化に向けた具体的な方案づくりに着手すべきである。また、2000年に南北の首脳が『6.15南北共同声明』で公表した「低い段階の連邦国家」、すなわち「コリア国家連合」の構成に着手しなければならない。

続いて南北の両首脳は米国と中国の指導者を招請し、70年に及ぶ戦争状態を終息させ、北東アジアの平和体制を包括的に構築する『朝鮮半島平和条約』を一括締結するよう勧告する。条約締結は同時に、米中両国が北東アジアにおける平和体制を恒久的に担保する「朝鮮半島の永世中立化」を保障することで、世界史の里程標となる歴史的な課題の当事者たる自覚を促すことにもなるだろう。

アメリカ合衆国の市民と政府に勧告する
米国はこれまで、軍事的同盟と経済的パートナーとして韓国と利害をともにしてきたが、その関係に肯定的な側面もなくはない。米国はしかし、1945年に他の大国と共に朝鮮民族の意志に反して一方的に朝鮮半島を分断させたことで、その後に朝鮮民族が受けた凄惨な戦争と隷属の被害を記憶しなければならない。加えて、今後も朝鮮半島で軍事的な緊張を激化させようとするなら、その歴史的責任から自由ではないことを厳しく指摘する。

そして万一、互恵的な「韓米同盟体制」を新しい世界戦略の橋頭堡に利用しようとするならば、平和を希求する全世界市民の指弾を免れず、何よりも朝鮮半島民衆の激しい抵抗に直面することになるだろう。韓国の領土を利用して東北アジアの平和を撹乱する戦略や、戦争をも辞さない攻勢的戦略を取るのなら、これは前世紀の覇権主義を踏襲する時代錯誤的な政策だという事実を知るべきである。そうではなく、朝鮮半島の中立化を通じてこの地域での敵対関係を克服するなら、米国は外交的、軍事的、経済的利益を最大化できるという発想の転換を模索すべきである。

中華人民共和国の人民と政府に勧告する
韓国と中国は古来より、地政学的な位置と縁で断絶できない外交関係に置かれている。しかし中国は、朝鮮戦争への参戦によって紛争解決に伴う相応の責任を担うことになった。また、大陸勢力と海洋勢力の不安定な戦略的利害衝突が朝鮮半島を取り囲んでおり、ここに中国が一つの基軸を成している現実を我々は直視する。

しかし、朝鮮半島の中立化を通じて不安定な軍事的、経済的な覇権的衝突を解消するなら、北東アジアで中国の安全保障と経済的利益に極めて有利な結果をもたらすだろう。韓国と中国は、最も近密な文化的理解と新世紀の経済的共生関係を継承していく、対等で相
互利益を共有するパートナーになるべきである。よって、朝鮮半島が中立化すれば北東アジア地域の緩衝地帯化が実現し、中国は外交的・軍事的な勢力均衡を達成できるという大局的な政策を模索すべきである。

平和を愛する世界市民と各国の指導者に訴える。
朝鮮半島の中立化を通じて実現する『コリア国家連合』は、北東アジア地域の不安定な勢力均衡を正すと同時に、国際平和を撹乱する戦争の危険を一掃する道である。特にコロナ以後の時代は、人類の生き方に根本的な変化を求めている。軍事力だけで維持されてきた国際秩序も、善隣と平和秩序を志向する歴史的要求に応えねばならない時代が近づいている。

したがって、朝鮮半島の中立化が目指す和解と共存のモデルは、世界の平和体制構築において先導的な事例として記憶されるだろう。世界の平和を追い求めるすべての国の指導者たちは、非同盟の原則、外国軍の進入禁止及び朝鮮半島の非核地帯化などを含む包括的な『朝鮮半島平和条約』の一括締結を全面的に支持してほしい。また「朝鮮半島の永世中立化」を支持し、北東アジアの平和、さらには世界平和の礎石を築く記念碑的な事業に積極的に参加するよう、丁重に要請する。

よってここに、我ら『朝鮮半島の中立化を推進する人々』は、上記した平和と繁栄、統一を希求する朝鮮民族の痛切な願いを込めて、次のような朝鮮半島中立化の決意を全世界の市民に表明する。

●朝鮮半島の中立化に向けた我々の決意
一、我々は自主的な民族として朝鮮半島の永世中立を宣言する。
一、我々は朝鮮戦争の終戦と北東アジアの恒久的な平和定着のために、主な参戦国(韓国、朝鮮、米国、中国)間で『朝鮮半島平和条約』の一括的な締結を促進する。
一、我々は朝鮮半島の中立化と同時に南北の『コリア国家連合』を発足させ、「北東アジア自由経済地域」を建設して、戦争のない平和な世界を実現する。

2021年3月1日           
『朝鮮半島の中立化を推進する人々』

4.21集会の時局講演会がブックレットになりました。

南北が、私たちが! 力を合わせて!平和で豊かな朝鮮半島を作ろう

去る4月21日(日)、名古屋市博物館地下講堂にて、6・15共同宣言十九周年/4・27板門店宣言一周年記念企画として、「南北が、私たちが!力を合わせて/平和で豊かな朝鮮半島を作ろう」が開催されました。とりわけ、4・27板門店宣言が発表されてから一周年を祝うことと同時に、この一年の朝鮮半島を取り巻く情勢の流れを振り返りながら、次なる展望に向けて私たちは何をすべきなのかを考える機会とするイベントとなりました。
この日の前半は、昨年の歴史的な出会いの感動を全身で共有すべく「文化公演」を開催しました。オープニングを飾ったのは、韓国伝統音楽グループ「ノリパン」による民族打楽器の演奏。チャ ンゴの響きが会場全体を盛り上げていきました。演奏者の中には小さな子どもも参加しており、幼い手つきで力強く演奏する姿がとても印象的でした。
その後、「在日本朝鮮文学芸術家同盟 東海支部」の皆さんによるノレ(歌)とチュム(踊り)の披露。美しい歌声と舞い、特にチュムでは腕につけた鈴の音と舞踊が非常に美しかったです。
そしてトリを飾ったのは、重要無形文化財第5号パンソリ唱者「安聖民」さん。身体の奥に響く独特の歌声が、一瞬にして会場全体をパンソリの世界へ。客席との掛け合いなどもあり、会場全体が「ひとつ」になった大変素晴らしい公演でした。

後半は都相太理事長による主催者あいさつで始まりました。
あいさつの中で「19年前に三千里鐵道を立ち上げたが、我々の団体は、南北の鉄道が行ったり来たりできるようになれば、その役割を終える。早くその役割を終える日が来るように、これからも皆さんと共に歩んでいきたい」と述べました。
その後、朝鮮大学校准教授、李柄輝先生の講演。
この間、日本のメディアにも度々ご出演になっている李先生。今回の講演では「朝米関係の現況」と題し、歴史的に見た朝鮮半島の停戦体制、そしてそこにある東アジアの冷戦構造、朝米間でのこの間の動向、今後の展望などをお話し頂きました。
その後、韓国問題研究所 所長であり当会顧問でもある康宗憲先生による講演では、「南北関係の現況」と題し、朝鮮民族にとっての米国という存在、南北首脳会談の成果、民族自主による平和・繁栄・統一、韓日・韓米の歴史的視点など、多岐にわたり講演して頂きました。
その後、講演をされたお二人の先生による対談では、お二方が、南北の首脳陣、そして朝鮮半島を取り巻く周辺国首脳陣に「助言・進言できる立場だったら、何を伝えたいか」というテーマでお話し頂きました。非常にユニークな対談形式でのお話でしたが、聴いている私たちにとっては、現状の問題点・課題点が明確になり、大変分かりやすい対談講演でした。
こちらの講演・対談の内容は、ブックレットとして三千里鉄道より販売される予定です。非常に内容も厚く、様々な視点から朝鮮半島情勢が整理された内容になっておりますので、講演の詳細内容につきましては、ぜひこちらを読んで頂けたらと思います。

ニュースレター記事より

文大統領「12隻の船で国を守った」といきなり話した理由は

文大統領「12隻の船で国を守った」といきなり話した理由は

中央日報 2019.07.15
https://japanese.joins.com/article/516/255516.html?servcode=200§code=200

#1.
12日午後2時、東京経済産業省別館10階。韓日両国が日本の輸出規制措置をめぐって初めて実務会議を開いた。小さい倉庫のような会議室のテーブルの上には名札も、飲み物もなかった。壊れた椅子が会議室の隅に積まれていた。

5時間50分間会議を行って残ったのは「今明、韓国をホワイト国のリストから排除する」という日本の通知だけだった。

#2.
同日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は10回目の全国経済ツアーで務安(ムアン)にある全南(チョンナム)道庁を訪れた。大統領の演説文は慣例により行事2時間前である午後3時40分ごろ取材陣に配布された。演説の時「全南の住民たちが李舜臣(イ・スンシン)将軍とともにわずか12隻の船で国を守った」と話した。原稿にはなかった表現だった。文大統領が現場で直接挿入したものだ。東京韓日実務交渉に応じる日本側の態度が知らされた後だった。

二つの場面は象徴的だ。外交使節へのおもてなしを得意とする日本は倉庫のようなところで韓国代表団を迎える姿でもう一つの外交をした。韓国は文大統領が直接「12隻の船」に言及した。見る側によって「戦意」を確かめる姿だ。このように韓日関係は現在、先鋭に対立している。8日、文大統領は首席・補佐官会議を主宰して「企業に被害が発生する場合、必要な対応を取らざるを得ないだろう」と述べたが、この内容も参謀陣が作成した草案にはなかったという。

青瓦台(チョンワデ、大統領府)は今週が韓日関係をどのように解決していくか占える「試金石」の期間だと見ている。先に、18日から21日間が「一つ目の変曲点」だ。18日は日本の追加制裁が発表されるものと見られる日で、21日は参議院選挙日だ。追加制裁をするか、するならどの水準で、参議院選挙の結果がどのようになるか、日本の公式メッセージなどを見た後、今後韓国の対応策を具体的に模索するという趣旨だ。

青瓦台の見解は楽観よりは悲観に近い。青瓦台高位関係者は「最初は参議院選挙を狙った挑発の程度だと、続いて韓国半導体産業の長期的な競争力の弱化を狙った問題だと見ていたが、今は東アジアの構図全体を揺さぶる試みだと見ている」と話した。

南北と米朝関係の再設定など激変期において危機を感じた日本の計画された挑発ということだ。青瓦台が青瓦台・政府・企業間ホットラインを開設し、文大統領が「長期化」と言ったのはこの問題が簡単に決着するようなものではないと判断しているためだ。

他の青瓦台関係者も「最近、韓日関係は経済領域に限られていない」と強調した。青瓦台では「長期的に韓日関係を再設定する必要があるかもしれない」という意見が公然と出ている。

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まさにこういうことだろう。
安倍首相を首相に担いでいる日本の保守層は、南北の対立、東アジアの冷戦を維持したいのだ。米日韓軍事同盟体制を維持したいのだ。
そのために、その旧体制を破壊して、朝鮮半島の平和、東アジアの平和に向かおうとする文在寅を除去したいと考えているのだ。もう一度李明博、朴槿恵政権のような「親日」政権を立てようと思っているのだ。
まるで19世紀の大日本帝国だね。日本の利益線は朝鮮にありとして、大韓帝国の内政に干渉し、ついには王妃を暗殺までした歴史を忘れてはならない。

だからこそ絶対に負けられない戦いなのだ。
戦いは、日本対韓国ではない。ナショナリズムを刺激してそんな構図に持ってこうとする安倍に騙されてはならない!

米日韓軍事同盟維持、朝鮮分断固定化
vs
朝鮮戦争終結、東アジアの冷戦解体

の戦いなのだ。

日本国内にも韓国国内にも、この対立構図があるのだ。
そして、米日韓軍事同盟維持、朝鮮分断固定化をよしとする敵は連携して動いている。

韓国内には安倍ニッポンに呼応する朝鮮日報をはじめとした極右言論と自由韓国党という親日派をルーツに持つ従米親日反北反共政党、極右キリスト教会がいる。
この戦いは、韓国における積弊清算の最終決戦でもあるのだ!

在日同胞は祖国の運命と一時も離れて生きることはありませんでした。

6月27日、G20出席のため来日した文在寅大統領は、在日同胞と初めての同胞懇談会を持ちました。
その日本語訳をしてくださった方がいますので、ここに紹介します。

文在寅大統領の在日同胞晩餐懇談会演説全文

同胞の皆様、お会いできて嬉しいです。1時間30分で着く距離なのに、伺うまでに長い時間がかかりました。
海外歴訪のときに多くの同胞たちに会ったのですが、今日はいつになく格別な気がします。

時には差別に耐えて、ここを生活の基盤にして生きてきたのか、至難の業なのではないか、見当だけでも痛みが感じられます。
しかし、皆さんはどんなに生活が苦しくても決して祖国を忘れませんでした。
祖国ができなかった時でも、祖国への愛を捨てたことはありません。

尹東柱詩人の詩「星を数える夜」のように、星一つごとに美しい一言を歌ってみて、母を偲んで、韓国人のアイデンティティーを守ってきました。
在日同胞たちは祖国から恩恵を受けたことがなかったとしても、祖国が危機に瀕したときに一番最初に駆け付けました。在日同胞たちの崇高な犠牲は、大韓民国の歴史に刻まれています。

69年前、朝鮮戦争が勃発し祖国が風前灯火の危機に瀕すると、642人の在日同胞青年たちが砲火に包まれた祖国に向かいました。志願して参戦した在日学徒義勇軍でした。生業と学校、愛する家族を後にしたまま、海の向こうに祖国の自由と平和のために身を投げました。中東戦争に参戦して世界から愛国心を称賛された海外在住イスラエル留学生たちより十七年も先の話です。その時に参戦された方々の中で、今生存されている方は8人しかいません。何人かを必ずお連れしようとしましたが、皆さん健康がよくありませんでした。
崇高な愛国心の前に、格別な尊敬と感謝のご挨拶を捧げます。

在日同胞たちは、大韓民国の経済を起こす上でも大きな役割を果たしました。
1965年まで在日同胞たちは祖国に2千万ドルを超えて投資しました。大韓民国の総輸出額が年間1億ドルに満たなかったときのことです。
1970年、ここ大阪で開かれた世界博覧会に後援会を結成し、50万ドルの基金を募金し、韓国館建立のために尽力してくれたのも在日同胞たちでした。
1988年のソウル五輪には、在日同胞たちが100億円を寄付して成功を収めました。
1997年に襲った通貨危機当時、在日同胞たちが外貨送金運動を繰り広げて送ってくれた780億円は、大韓民国が経済危機を克服する上で大いに役立ちました。
2002年の日韓ワールドカップは、歴史的な和合の場でした。民団と朝鮮総連は最初の共同応援団を構成し、一つになった応援の喊声はワールドカップ四強神話につながりました。

昨年行われた平昌冬季五輪にも在日同胞の声援が加わりました。民団を中心に後援金2億円を募金し、応援団を結成して平昌の冬を熱くしました。
在日同胞は祖国の運命と一時も離れて生きていませんでした。民団を中心に、祖国に大きな力になってくださいました同胞の皆様に、深い感謝と尊敬のご挨拶を差し上げます。

同胞の皆さんは経済発展の心強い支えになっていただけでなく、大韓民国の民主化にも犠牲と献身で共にされました。軍部独裁時代、多くの在日同胞青年たちが公安統治のために操作されたスパイ事件の被害者になりました。
昨年12月、「在日同胞留学生スパイ操作事件」の被害者たちが集まってつくった「在日韓国良心囚同友会」が「第3回民主主義者金槿泰賞」を受賞しました。今年の初め、ソウル高裁でスパイ団操作事件の被害者に34度目の無罪が宣告されました。再審で無罪判決が続き、民主化有功者と認められたりもしますが、心の深い傷を癒やし、奪われた時間を取り戻すにはあまりにも不足しています。政府は真実を究明し、傷を癒やすための努力を続けていきます。何より独裁権力の暴力に深く傷ついた在日同胞捏造スパイ被害者の方々と、家族に大統領として国家を代表して心からの謝罪と慰労の言葉を申し上げます。

愛する在日同胞の皆さん。
同胞社会は様々な変化に直面しています。民団に加えて、新定住者、帰化者、次世代など、さまざまな構成員が互いを包容し、共同体の外縁が広がり、力量がさらに大きくなることを期待しています。
政府も在日同胞社会の統合のために必要な支援を惜しまないでしょう。

ここ大阪と関西地域は日本で一番先に位置する民族教育の胎動地です。本日、白頭学園、金剛学園、京都国際学院館、コリア国際学園の教職員皆様がご一緒してくれました。私たち皆の未来三代を献身的に育てていらっしゃる先生たちに深く感謝します。同胞社会の未来を導く次世代が、日本社会で民族のアイデンティティを守り、堂々とした主流に成長できるよう、民族学校と民族学級への支援を強化します。

次世代の母国訪問プログラムを拡大し、同胞社会はもちろん日韓関係の発展に貢献する次世代人材育成に力を入れます。
ここ大阪近辺の地域には、私たち民族の悲しくて痛い歴史を持つウトロ村があります。ウトロは植民地時代の強制徴用で、京都軍用飛行場建設に動員された朝鮮人の集団宿舎でした。強制退去の危機もありましたが、今、両国政府と市民団体が力を合わせてウトロ住民のための住宅を建設しています。私も、参与政府時代、韓国政府の予算支援に役立ったと言って、ウトロ住民団体から感謝牌をもらったことがあります。3.1運動および臨時政府樹立100周年を迎える今年には、ウトロ平和記念館建立を推進しています。ウトロが平和と人権を学ぶ歴史の生きた教育場になることを願っています。
在外国民の安全は何よりも重要な政府の責務です。

昨年、海外安全擁護センターを新設し、今年は「在外国民保護のための領事助力法」を公布しました。特に地震や台風など予期しない災害と事故に遭ったときに信じて頼れる大韓民国になります。

韓国と日本は1500年間文化と歴史を交流してきた身近な隣人であり、古い友人です。
私たちはすでに友好と信頼に基づいた交流が、両国の文化を花咲かせたことをよく知っています。2017年10月、両国の市民団体が共に努力して「朝鮮通信使」をユネスコの世界記録遺産に登録しました。両国国民間の交流と出会い、理解と協力は、日韓両国が未来に向けて共に進む踏み石になっています。去年1年間に史上初めて1千万人を超える両国の国民が行き来しました。 日本の若者たちの間では「第3次韓流ブーム」が吹いています。
日本の多くの若者が防弾少年団やTWICEに熱狂しており、在日同胞たちが密集して住んでいる大阪生野区コリアンタウンを訪れ、韓国の味覚や味わいを楽しんでいます。毎年韓国語を学ぼうとする学生も増えていますね。

また韓国の若者ももうずいぶん前から日本の大衆文化や日本の味に慣れて、日本の隅々を旅しています。
在日同胞一世代たちが困難の中でも、連綿に祖国の文化を守ってきたので、日本での韓流がより身近に近づくことができました。
政府もみなさんがやってきたように、どのような困難にも揺れない日韓友好協力関係を築くために努力します。

愛する同胞の皆さん。
来年東京で夏季オリンピックが開催されます。近隣の日本がオリンピックを成功裏に開催できるように、誠意を持って協力していきます。また、来年の東京オリンピックには南北選手団が共同で入場し、四つの種目で単一チームが出場する予定です。南北選手団の一つになった姿は、世界中の人々の胸を、もう一度平和の感動で満たすことになるでしょう。朝鮮半島の平和が北東アジアの平和につながり、葛藤の時代を超えて和解と協力の時代に進むように力を合わせてくれると信じています。

皆さんが祖国を愛してくれたのに比べて、祖国は皆さんに足りないことが多いです、痛みや傷が一瞬にして消えることはありませんが、少しずつ痛みを希望に変えていきます。もう皆さんに心から報われる道は、大韓民国を誇りに思う国にすることです。あの国がまさに私の祖国の大韓民国ですね、皆さんが誰にでも自慢できる国、人生の中で力になる祖国になるよう努力します。
ありがとうございます。

6.30 歴史的な瞬間を映像で!

2019年6月30日、板門店にて、歴史的な出会いが実現しました。

本当に突然のことで驚きましたが、それ以上に感動しました。

その動画を皆さんとともに、共有したいと思います。

【韓国 青瓦台 Twitterより】
 

<평화를 향한 인류 역사의 이정표 l 남·북·미 세 정상이 판문점에서 만났습니다> 분단의 상징 판문점에서 남·북·미 세 정상이 만나 악수를 나누고 평화를 이야기했습니다. 평화는 분쟁보다 더 많은 용기를 필요로 합니다. 누구도 상상하지 못 했던 장면, 그 역사적인 순간을 영상으로 전해드립니다. pic.twitter.com/aPHa6pIg9Y— 대한민국 청와대 (@TheBlueHouseKR) July 1, 2019

【Youtube 聯合ニュースチャンネルより】

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